授乳婦 薬 ガイドラインと市販薬の成分を比較・検討

授乳婦の薬、市販薬の扱いについてみていきたいと思います。

注意すべきは、母乳への医薬品成分の移行です。

ガイドラインをみると、注意すべき成分が一覧で出ています。

市販薬にも、パッケージや添付文書に載っています。

ここでは、注意書きや主な成分について確認していきたいと
思います。

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授乳婦に対する注意書き

一般用医薬品、市販薬を買うときに、商品の外箱に禁忌として
「してはいけないこと」として以下のように表示されています。

「授乳中の人は本剤を使用しないか、本剤を使用する場合は授乳を
さけること」

このように書いてある主な医薬品成分と薬効群についてみてみましょう。

注意すべき主な医薬品成分

注意すべき医薬品成分は、母乳への移行が認められるものとか、
乳児に副作用がみられたケースがあったものです。

市販薬によく入っている成分でいうと

ジフェンヒドラミン塩酸塩、ロートエキス、センノシド、センナ、ダイオウ、
コデイン類

・ジフェンヒドラミン塩酸塩:乳児昏睡があります。

・ロートエキス:乳児頻脈、母乳の出が悪くなる

・センノシド、センナ、ダイオウ:乳児に下痢

・コデイン類:乳児にモルヒネ中毒

というものがあります。

安全性が高いとされている医薬品成分

逆に安全性が高いとされている医薬品成分も多数あります。

実績があり、安全評価も高いものです。

解熱・鎮痛・抗炎症薬のアセトアミノフェンは安全性が高い。

酸性抗炎症薬 イブプロフェンの安全性が高い。

去痰薬は、乳児にも使用される薬剤であり、安全。

整腸剤は安全。

大腸刺激性下剤、酸化マグネシウムも吸収率が低く乳汁移行は少ない。

ビタミン製剤、皮膚用薬、点鼻薬なども安全ということです。

詳しくは、「授乳婦と薬」という本もありますので、参考にしてみると
いいですね。


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